京都府京都市のシロアリ対策｜シロアリの生態、種類、京都市での特性、点検・駆除、業者選定方法や費用について

京都府京都市のシロアリ対策
シロアリの生態、種類、京都市での特性、点検・駆除、業者選定方法や費用について

京都市の概要

京都府京都市は、日本列島の中央部、近畿地方に属する京都府の南部に位置しています。府庁所在地であり人口が県内最多の政令指定都市でもあります。歴史と文化が色濃く、約千年以上にわたって日本の首都として栄えたため、伝統的な町家や神社仏閣が多く残るほか、長年、日本文化の中心地となってきました。地形は三方を山に囲まれた盆地（京都盆地）であり、冬は冷え込みが厳しく、夏は蒸し暑い気候です。さらに昼と夜の寒暖差が大きいのも特徴の一つです。

京都市のシロアリによる被害

京都市は盆地に位置するため湿気がこもりやすく、梅雨や夏の蒸し暑さによって木造建物に湿気が溜まりやすい環境です。特に歴史的な町家や木造の神社仏閣が多く、土台部分の湿気によりシロアリの繁殖が進みやすくなります。冬場は気温が下がるためシロアリの活動が一時的に減少するものの、春から秋にかけて活動が活発化しやすいので要注意。京都市では建物の基礎部分に対するシロアリ被害が多く、定期的な防虫対策が重要となっています。

京都市に被害を及ぼしているシロアリは「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」の2種類となります。

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは、日本の住宅に多く見られるシロアリの一種。木材を栄養源として、家屋や家具などの木材を食い荒らします。特に湿気を帯びた木材を好み、床下から柱や梁へと広がっていくため、気づいた時には大きな被害に繋がっていることがあります。シロアリは1年中活動していますが、春（4月～6月）には羽アリとなって飛び立って新たな巣を作るため、この時期は特に注意が必要です。シロアリの被害を防ぐためには、定期的な点検と専門家による予防対策が不可欠です。

イエシロアリ

イエシロアリは数十万匹から100万匹ものグループで生息しています。土の中に大きな巣を作って行動しているために見つかりにくいのも特長です。水を運ぶ能力を持っているため乾燥している木材でも食い荒らしてしまう厄介な白蟻でもあります。群衆で食い荒らすために被害の拡がるスピードが速いので早めの発見が大切。定期的な点検と適切な対策をすることが最大の防御方法となります。1年中活動していますが、活動が活発になるのは4月から10月、群飛（発生）は6月から7月となりますので、群飛前までに対策をする良いでしょう。

シロアリについて

シロアリは、全世界に生息する昆虫で、「アリ」と名付けられていますが、実際には「ゴキブリ目シロアリ下目」に属する、つまりゴキブリの一種です。地下や木材の中に巣を作り、コロニーを形成して社会性を持った生活を営んでいます。主食は木材で、自然界では朽ちた木を分解して土壌を肥やす重要な役割を担っていますが、人間にとっては家や家具を食い荒らす害虫です。日本では主にヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリが生息しています。

シロアリは、土や木の内部に潜り込んで活動するため、発見が遅れることが多いのが特長です。また特に湿気を好むため、木材が湿った環境下では被害が拡大しやすいといわれています。しかしイエシロアリやアメリカカンザイシロアリのように乾燥した木材も食べあさる種類は家の高い部分までをも浸食しますので注意が必要です。シロアリによる食害が進行すると、家の柱や梁が劣化し、最悪の場合には建物の倒壊につながる恐れもあります。初期の食害では外見上の異常が見えにくく早期発見が難しいため、糞や羽アリが見つかった場合には速やかに専門の業者に点検を依頼することをお勧めします。

シロアリについて詳しく知りたくなったらこちら

シロアリから家を守る方法

1. 定期的な点検とメンテナンス

シロアリを早期発見するためには「点検」が欠かせません。素人ができない部分も多いので点検は専門業者に依頼すると良いでしょう。特に梅雨の季節を迎える前に念入りなチェックを行うことで、リスクを大幅に減少させることができます。最初の点検は新築から5年後を目安に行い、その後は1年ごとに点検することをおすすめします。特にシロアリが多く生息するこのエリアでは、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、シロアリ被害を防ぐことができます。

2. 換気（湿気対策）

湿気の多い場所はシロアリにとって非常に居心地の良い場所です。家の中の換気を徹底してシロアリが住みにくい環境にしましょう。特に浴室やキッチン、地下室などの湿気がたまりやすい場所は、定期的に換気を行って湿度を下げることが重要です。定期的に窓を開ける、換気扇を長い間回しておくなどをして空気の流れを良くし、湿気を追い出しましょう。また、湿気を吸収するための除湿器の利用もおすすめです。こうした湿気対策を行うことで、シロアリが寄り付きにくい環境を整え、被害を未然に防ぐことができます。

3. 駆除業者に相談

シロアリの被害やその兆候に気づいた場合、または少しでも不安を感じたときは、すぐにシロアリ専門業者に相談することでシロアリ被害を最小限に食い止めることができます。素早い対応で点検や対策を行うことが被害を拡大させない大きな防御策となります。信頼できる業者を選ぶには、口コミや評価を確認し、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。最近では、無料で点検を行う信頼性の高い業者も多く、費用をかけずに不安を解消することができますから、ぜひ優良な業者を探してプロのサポートを受けるようにしましょう。

シロアリ駆除業者の選定方法

シロアリ駆除は、家を守るために非常に重要な作業です。しかし、どの業者に依頼すべきか悩むことも多いでしょう。ここでは、信頼できるシロアリ駆除業者を選ぶためのポイントを解説します。

1. 豊富な経験と確かな実績

シロアリ駆除業者を選ぶ際には、その会社がどれだけ長く営業しているか、そして過去にどのような駆除実績があるかを確認することが大切です。シロアリ駆除は、シロアリ被害の場所の特定やシロアリの種類の判別を正確にして、その場に合った駆除の方法を計画する必要があるため、経験・実績の数がものを言います。大切な住まいを守るためには、実績豊富な業者に依頼して安心感を高めましょう。

2. 業者の運営体制を確認する

業者選びでは、その会社の運営体制にも目を向けたほうが良いでしょう。業者の中には、仕事を紹介するだけの仲介業者や、実際の作業を下請け業者に任せる企業もあります。最も信頼できるのは、点検から駆除作業まで一貫して自社で対応してくれる業者です。複数の業者が関わると、見積もりと実際の請求が異なるなどのトラブルも発生しやすくなるため、できるだけ1社で完結する業者を選ぶのが賢明です。

3. 駆除作業の内容を明確にする

シロアリ駆除業者によって、点検方法や作業内容は異なります。そのため、何をどのように行ってくれるのかを事前にしっかり確認しておくことが必要です。点検範囲や使用する薬剤、作業手順など、細かい部分まで確認しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。また、複数の業者に見積もりを依頼し、それぞれの内容を比較することをおすすめします。

4. 保証とアフターフォローも重要

シロアリ駆除業者を選ぶ際には、保証期間やアフターフォローの内容もチェックしましょう。5年保証が標準的ですが、10年保証を提供している業者もあります。また、駆除後の対応が迅速であるか、再発時にどのような対応をしてくれるかも確認しておくことが大切です。保証内容は、長期間にわたって安心して住まいを守るための重要なポイントです。

5.料金とコストパフォーマンスを見極める

価格はもちろん安いに越したことはありませんが、単に「安い業者」を選ぶのは作業がいい加減であったり安い薬剤を使用しているなどのリスクがあります。駆除作業の内容や保証がしっかりしているかを確認した上で、コストパフォーマンスの良い業者を選びましょう。納得のいく内容で、信頼できる業者に適切な価格で依頼することが、満足度の高い駆除に繋がります。

シロアリ駆除の費用について

シロアリ駆除の料金は、建物の大きさ、被害の程度、使用する薬剤の種類、業者のサービス内容などによって大きく異なります。そのため一概に「いくら」と断言することは難しいのですが、一般的な相場と、料金に影響する要素についてご説明します。

一般的な相場

基本的な駆除工事

・基本的な駆除工事の相場：1坪あたりおよそ6,000円〜15,000円
※30坪の一戸建ての場合、18万円〜45万円程度が目安

料金に影響する要素

・建物の大きさ
建物の広さ（面積）に比例して費用は高くなります。
・被害の程度
現在の被害が大きいほど、駆除に時間がかかり使用する薬剤も多くなるため費用も高くなります。
・使用する薬剤
環境に優しい薬剤、効果が長持ちする薬剤、人体やペットに優しい薬剤など多くの種類があり、使用する薬剤の種類によっても費用は変わります。
・施工方法
床下への薬剤注入、土壌への薬剤散布など、施工方法によっても費用は異なります。
・施工内容・アフターサービス内容
施工の内容や箇所、保証期間やアフターサービスの内容によっても費用は変わります。

料金を安く抑えるためには

・複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取って比較することで相場感を把握しましょう。
・早期発見・早期対策
シロアリ被害に気づいたらすぐに専門業者に相談しましょう。被害が大きくなる前に対策することで費用を抑えられる可能性があります。
・予防対策
定期的な点検や防虫剤の使用など、予防対策をしっかり行うことで将来的に駆除費用を抑えることができます。